響版(SOUND BOARD) その2

完成した響版は枠に嵌めて糊付けをします。前にも述べたように、この時に響版を十分乾燥させないと、後から反り返ったり割れたりする事になってしまいます。そこで、比較的空気が乾燥している初夏の晴天の日を選んで数時間外で響版を日に当ててから貼り付けをしました。また、大きな板を張りつけるので、のんびりやっていると途中で糊が乾き始めてしまうため、一人では難しく、友人に手伝ってもらい手早く作業をする必要もありました、

 次に響版の周りを抑え,弦を止めるために木のレールを枠に沿って貼り付けて響版の作業は一応完了です。
 このレールには後から弦を張るための穴を100個以上開けることになります。
 
 さていよいよチェンバロの楽しさの一つである装飾です。
欧米の博物館等には様々なデザインを施したチェンバロが置いてあります。響版には花や鳥の絵が多いようですが、それこそ世界で一台の自分のチェンバロですから、大いに悩んだ末、定番の花だけでなく、小生の趣味である蝶を何箇所かに描く事にしました。といっても自分ではうまく描けそうもなく、ワイフの知人でトールペイントを教えている女性に頼みました。

ヤマキチョウ
ルリシジミ
響版(SOUNDBOARD)
全体像