入手後の準備

 
始めて荷物を開ける時はうれしいものです。マニュアルの部品表と照らし合わせながら部品を確かめていきましたが、枠部分と鍵盤らしい部品がわかるだけで、後はどこにどのような部品が付き、それを止める金具はどれなのかさっぱり分からず,数日間部品表をにらみながら合わせて行きました(部品の表示は一部書いていあるものの、アメリカ的というか大雑把で何も表示のない部品も多い)が、ギブアップしAさんに見てもらい何とか照合することが出来ました。

 次に60ページに亘ってぎっしり書いてあるマニュアルを少し読んでみて、アメリカに10年以上駐在した経験から、読みながら作って行けば良いだろうとという考えは甘すぎる事が分かり、翻訳をする事にしました。かなり細かい作業が多そうで、専門用語も多く(今まで聞いたこともないような言葉が一杯出てきて)、適当に読んで間違って削ったり穴を開けたりしては取り返しのつかないことになってしまします。ただし、全部翻訳をしてからでは遅くなってしまうので、一応ざっと全体に目を通した後、作業を進めながら必要な部分から翻訳して行く事にしました。

 何しろ何十年も前にプラモデルで帆船をいくつか作った程度の経験しかなく、道具も必要最小限で始める事にし、後は使用頻度も考えながら揃える事としました。必要最小限の道具として買ったものはカンナ(洋式)、電気ドリル(以前から持っていた)、紙やすり(これは細かいものから粗いものまで数種類)、L字型物差し、木工用のこぎり、それに仕事台(これは色々探して折畳式の50CMx100CM程度のものにしましたが、できればもっと大きな台のほうが良かった)等です。これにクランプと呼ばれている締め具が相当数必要でしたが、Aさんからお借りする事にしました。

作業台(この2〜3倍の大きさが理想的)